咲野BLOG

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内海賢二さんの事

皆様ご存知の通り、内海賢二さんがお亡くなりになりました。

偉大な先輩が、また一人逝かれてしまいました。


内海さんとの共演の機会はあまり多くはないのですが、やはり印象に残っているのは、2004年公開の映画「トロイ」です。

当時、アニメ作品以外の映画の日本語吹き替え版が劇場で上映される事は少なく、その数少ない作品の、しかも主役、当時大人気(今もですが)のブラッド・ピットの吹き替えを、経験も少ない私に任され、多大な緊張をもって現場に臨んだ思い出があります。


この作品で内海さんは、ギリシャ軍の総大将アガメムノン(ブライアン・コックス)の吹き替えを担当していらっしゃいました。

収録は何日かに分けて行われ、しかも出演者のスケジュール合わせですので、たとえ掛け合いのシーンがあっても、一緒に収録しない場合もあるのですが、その日はたまたま、私の収録の後が内海さんの収録で、ワンシーンがっつり一緒にテストさせて貰えました。

アガメムノンがアキレスにトロイア攻めに参加するよう要請(というか命令)するシーンです。
アキレスは、最強の戦士でありながら、国の為、軍の為に戦うのを嫌う孤高の一匹狼で、アガメムノンは彼の力が欲しい為、高圧的に要請するのですが、アキレスは悪態をついて拒むのです。

内海さんの本気の圧力にビビりながらも、その内海さん相手に必死で悪態をつきました。
やはり掛け合いのシーンは、テストだけでも一緒にやった方が、相手役の圧力、そのシーンの狙いがはっきりわかってゾクゾクします。
そのシーンで私のその日の出番は終わったのですが、内海さんの収録をしばらく見学させて頂いて帰りました。


野沢那智さん、谷口節さん、納谷吾朗さん、石森達幸さん、偉大な先輩達はいつも、背中で何かを教えてくれます。
その教えを胸に、私も何かを残していければと、改めて思います。

心よりご冥福をお祈り致します。
2013年6月 咲野俊介
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