咲野BLOG

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うーん…。

junjunさんからご質問頂いたのをこれ幸いに、ちょっと自分のキャラクター造りについて考えてみました。

確かに私はいろんな役者さんを吹き替える機会を与えて頂き、それも大きくかけ離れたキャラクターだったりします。

ですが、実は私本人には、声を変えているという自覚は無いのです。

確かに他の声優さん達は役によって見事に声色を使い分け、同業者ながら「素晴らしい!」と唸ってしまう方々も沢山いらっしゃいます。
私のやっている事などその方々に比べれば足元にもおよびません。

よく比較されるのがjunjunさんもお書きになっていた「クリミナルマインド」に登場するモーガンと「CSI:科学捜査班」に登場するホッジスですが、どちらかの声色を無理して作っている訳では無く、若干ホッジスの方が高めのトーンにしている位のレベルです。
では違うと感じて頂けているなら何が違うのか…?

それは呼吸の仕方です。
人間は日本人外国人問わず、基本的に息を吸って、その吸った息を吐く時に言葉を発しています。
モーガンにはモーガンの、ホッジスにはホッジスの、息の吸い方吐き方があります。
それは私が見つけ出した大発見では無く、演じている役者さん達が役作りの一環として作っている物です。私はそれを戴いて、日本語に変換しているだけなのです。

モーガンもホッジスも私はとても愛しているキャラクターなのですが、どちらのキャラクターも初登場時から現在まで、かなり印象が変わっていったキャラクターだと私は感じています。

モーガンは、番組開始当初はFBI行動分析課唯一の肉体派、明るい力持ち、現場突入の際は真っ先に飛び込む!でも肝心の行動分析に関しては同僚や先輩達にお任せって感じでした。
ですが回を重ねるにつれ、本人に暗い過去があったり後輩や同僚達を気遣う優しさといったキャラクターが加味されて行き、知性的に事件を読み解いて行く様に進化していきました。私の声のトーンもそれにつれて低く落ち着いたトーンに変わっています。

片やホッジスは逆で、登場当初は他人を寄せ付けないというか他人と接点を持ちたがらない人物像、それが元でラボ内の爆発事件の犯人ではないかと疑われたりもしました。
それが一緒に事件を解決していく内に他のキャラクターとも打ち解けて現在のキャラクターになっています。(ただその打ち解け方が非常に独りよがりなのですが…)演じる役者さんのお芝居も変わって行き、あわせて私の声のトーンも二段階位上がりました。

家でのリハーサルでは、この役は一気に大きく吸って徐々に吐いて(この吐いているという部分が台詞という事になります。)いるなあとか、この役は一気に吸って一気にまくし立てるなあとか、この役は吸う息が浅いなあとか…。
ま、簡単に言うとこんな風に演じている役者さんの呼吸を読み解いていく作業工程の途中で微妙な枝分かれをした結果がそれぞれのキャラクターになっている訳です。
もっと具体的にお伝えしたいのですが何しろ感覚的な物なので説明が難しいですね。
ちなみに、「救命医ハンク」のハンクや「numb3rs」のチャーリーは呼吸浅め、「LOST」のデズモンドや「クリミナルマインド」のモーガンは基本的に深めの呼吸を心掛けています。

一番分かりやすいのは、カラオケで好きなアーティストの歌を唄う時、息継ぎを真似て唄うとそのアーティストの歌唱ニュアンスが出やすかったりしますよね?あれと似てるかもしれませんね。
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